名探偵コナンに登場する黒の組織のナンバー2ことラム(RUM)。
これまではリーダー格として現場指揮などを任されていたジンが組織の中心メンバーと見られていましたが、そのジンをも超える大物としてその存在が明らかになりました。
ラムについてはいまだ分かっていないことも多いのですが原作95巻「たどり着いた正体」の内容から1つ気づいたことがあるので今回はそれを考察していこうと思います。
・組織はダイイングメッセージから正体がばれるのを恐れラム(RUM)を作り出した
・ラムは男性とは限らず女性の可能性が急上昇
羽田浩司殺人事件の概要
17年前にアメリカのとあるホテルで当時4冠王だった将棋棋士の羽田浩司が殺害された事件。
この時に残されていたダイイングメッセージが、UMASCARAの8文字です。
当初、コナンと赤井は羽田浩司と一緒に殺されたアマンダ・ヒューズのボディーガード「浅香」からASACAを、
残った3文字からラム(RUM)を表していると推理しました。
しかしのちに工藤優作と赤井の会話により「CARASUMA」つまり烏丸蓮耶を表していることを結論づけています。
羽田浩司は「あの方」の正体に気づいていた?
ダイイングメッセージが「CARASUMA」であるとすると羽田浩司はあの方の正体に気づいていたことになります。
どこでどうやってそれに気づいたのかは今後の展開待ちな部分もありますが、1つ浮かび上がることがあります。
まず前提としてこの事件についてジンは「17年前にラムが抜かった仕事」と語っています。その「抜かった」内容は明記されていませんが、これは「CARASUMA」のダイイングメッセージとみていいでしょう。あの方の名前が露呈するというのは組織にとっては死活問題の一大事のはずです。
ラム(もしくはラムの指示によるメンバーの誰か)はあの方の正体に気づいた羽田浩司を殺害した。そこまではよかったがあの方正体の名前をダイイングメッセージとして残されるというミスをやってしまった。
こう考えると話のつじつまが合います。
ASACA RUMとミスリードさせるために行われた工作とは
こうなると怪しいのがコナン・赤井ともに「ASACA RUM」と最初に誤った推理をしている点です。
たまたま残った文字列が「ASACA RUM」と「CARASUMA」と2つの意味を持つなってことなんてあり得るのでしょうか?
となると「CARASUMA」が本来の意味である以上、もう片方の「ASACA RUM」には何らかのトリックがあるはずです。
ダイイングメッセージを残された組織は、このメッセージを別解釈にミスリードさせごまかす必要がありました。
そこで以下のような一計を案じたのではないでしょうか。
残された文字列に着目。ボディーガードの「浅香」つまり「ASACA」が含まれていることに気づく
↓
「CARASUMA」 から 「ASACA」 を抜くと 「RUM」 となり酒の名前になることに気づく
↓
組織のメンバーのコードネームを「ラム(RUM)」と命名(または変更)し「ASACA RUM」 にミスリードさせる
このように仕向けたとなると話の筋が通ります。
つまりラムはあの方に「不本意ながら命名された名前だった」ということです。
ラムは男性に限らず女性の可能性も
今回のケースは「あの方」をごまかすための工作が最優先だった以上、それ以外の問題を気にする余裕はなかったと推定されます。こうなると揺らいでくるのが組織メンバーのコードネームが、
- 男性は蒸留酒
- 女性は甘いお酒
という法則です。もしラムが不本意に命名されたと仮定すると、
「ラムは蒸留酒だから女性」
という多くの方が行っている推理の前提も崩れる恐れがあります。
例えば帝丹小学校1年B組の副担任として登場した若狭留美についても「女性のためラムではない」との考察記事もありましたが今回は特例としてラム候補のままでいいかもしれません。
まとめ
以上、「CARASUMA」と「ASACA RUM」の二つの文字列を中心に考察を行いました。RUM編も10巻以上経過し佳境に入りつつあります。今後の展開がますます気になりますね。