劇場版名探偵コナンシリーズの最新作、名探偵コナン緋色の弾丸。本作のエンディングの後にはコナンシリーズお馴染みである来年の映画の予告が上映されました。今回の予告は私個人では歴代でも屈指の興奮だったのですが、おそらく原作やTVシリーズを知らない人にはまったく分からなかったと思いますので解説していきたいと思います。
最初に結論だけ申し上げると来年のコナンのメインテーマは
です。
緋色の弾丸は私自身1度しか見ていないので、ここからは記憶をたどりに解説していきます。
予告解説①:桜吹雪の意味とは?
本編が終了しスクリーンが暗転、そして予告が始まりましたが最初に表示されたのは桜の舞う演出でした。これの意味を解説いたします。
コナン本編でも事件の舞台や犯人を特定する鍵になったりなど何かと縁がある桜。しかしコナン本編においては正義の象徴として存在しています。
警察手帳の表紙部分をご覧ください。
上部に刻印されたマークは通称:桜の代紋といわれ、正式名を旭日章、またの名を警察章といい、日本警察のシンボルマークとして現実世界でも有名です。
コナン本編でも「浪速連続殺人事件」や「白鳥警部、桜の思い出」でも取り上げられました。
今回の桜の演出はテーマが警察庁・警視庁関連であることを示唆しています。
予告解説②:描かれた建物は?
画面が桜吹雪で埋めつくされた後、スクリーンには建物が表示されました。この建物を解説します。
画面に表示された建物は現実にも存在します。下記の建物です。
この建物の正体は日本の首都、東京を管轄とする日本最大にして世界有数の警察組織、警視庁の本部庁舎です。コナン本編でもたびたび登場しており、目暮警部、白鳥警部、佐藤警部補、高木警部補らが所属することでもおなじみです。
前述の桜とこの警視庁本部庁舎の2つから舞台が警察庁・警視庁関連であることが確定しました。
予告解説③:予告の声の正体は?
(私が1度しか見ていないこともあり、セリフまでは追いきれてないのでご了承ください)
さて、警視庁本部庁舎が表示されたとに、1人の男性の声が、そのあとに複数の男性の声が聞こえました。これが本予告最大のサプライズでありコナンファンに激震が走ったシーンです。
最初の声の正体は、松田陣平。コナン史上もっともハードボイルドなキャラとしても有名な人物ですが、おそらく劇場版シリーズのみご覧の方にはそこまで馴染みのあるキャラではないかと思います。第20作の純黒の悪夢にて安室透が爆弾解体を行うのですが、その時に爆弾解体技術を教わった人物がモノローグとして表示されるのですが、その人物こそ松田陣平です。警視庁刑事部捜査一課強行犯三係、すなわち目暮警部や佐藤警部補の元同僚にしてその前は爆発物処理班に所属した刑事でした。しかし事件に巻き込まれコナン本編が始まる3年前に殉職しています。
そして、その後に聞こえた複数の男たちの声。この声の持ち主は、降谷零・萩原研二・諸伏景光・伊達航の4名です。この名前だけでわかる人はかなりのコナンファンですが、この中の1名は本編では主に偽名を使用しており、その名前を明らかにすれば皆さん分かると思います。
そう。第22作ゼロの執行人でおなじみの安室さんその人です。
松田刑事、安室さんを含む5名は警察学校の同期生であり、その活躍が描かれた「名探偵コナン 警察学校編 Wild Police Story」がコナンファンを中心に大きく話題になりました。つまり次回25作目は、この警察学校編がテーマとなる映画になることが濃厚となりました。
まとめ
警察学校編がテーマになるといっても、どういった登場になるかは分かりません。なぜなら警察学校編はコナン本編より7年も前の話であり、コナンはまだ小さくなっておらず工藤新一の姿です。また新一が初めて解決した事件は高校1年生であり、警察学校編の時点では小学生であることを考えると警察学校編の時代がそのまま映画になるとは思えません。(そうなるとコナンは登場しないことになる)
次の続報は来年の11月・12月頃になると思いますが、果たしてどんな映画になるのか。今からわくわくが止まらない第25作です。